VXinspectのカラーマップ

データカラーマップの作成にはさまざまな方法がありますが、使用するツールによって、それらのカラーマップから得られる情報がまったく異なることがあります。

ベストフィット参照フレーム

ベストフィット参照フレームを使用して部品を整合するときは、カラーマップが自動的に作成されます。こうすることで、部品のクイック分析を行うときのプロセスが簡単になります。このカラーマップにより、スキャンからCADへの登録で情報が得られます。
ベストフィット参照フレーム

幾何学形状エンティティ

平面、円筒、球面などの幾何学形状エンティティを作成するときは、選択されたスキャンデータにカラーマップが作成されます。カラーマップにより、エンティティフィットの品質情報が得られます。実際には、カラーマップはCAD上のデータを比較しません。これはエンティティの完全フィットされたプリミティブのデータを比較します。これにより、データ選択を可視化し検証することができます。
幾何学形状エンティティ

表面エンティティ

ベストフィット参照フレーム以外の整合を使用してCAD比較カラーマップを作成するには、表面エンティティを使用する必要があります。幾何学形状エンティティとまったく同じく、カラーマップが表面エンティティの選択されたデータに作成されます。しかしながら、幾何学形状エンティティとは異なり、カラーマップにより、スキャンからCAD公称表面への逸脱が分かります。あらゆるCAD表面がVXinspectで表面エンティティを作成するために使用できるために、局所化されたカラーマップを作成することは本当に簡単です。
表面エンティティ

部品全体の一般的なカラーマップを作成するには、表面の公称を作成するときに「すべて選択(Ctrl-A)」機能を使用できます。

表面エンティティ
表面エンティティ

カラーマップ限度調整

最後にカラーマップの上限と下限を対応するエンティティの誤差分布パネルで設定します。このパネルは、エンティティの作成、測定および編集中に使用でき、検査プロセス中のいつでもカラーマップの限度を調節できます。
Color map limit adjustments