反射防止スプレーを使った3Dスキャン

3Dスキャンを行う際には、測定物の上にレーザー光や白色光のパターンがよく見えていることが、データの取得をうまく行うためのキーポイントとなり、部品の色や材料の種類に大きく影響されます。

  • 反射率が高いと、光が乱反射してしまう場合があります。この乱反射は、測定対象物上の光のパターンの読み取りを難しくしてしまいます。
  • 黒い色は光を吸収してしまうので、コントラストが弱いことが原因で読み取りが難しくなってしまいます。

探傷剤などを使用して測定対象物にスプレーすることで、上記2点の影響を避けることが可能です。1

Tips and Tricks

  • スプレー噴射を行う前に、パウダーで覆われた測定対象物をどのように設置してスキャンを行うかを決めるようにしましょう。
  • 水滴ができてしまいますので、同じ場所を長時間スプレーしないようにしましょう。
  • 測定物をパウダーで均等に覆うには、噴射しながらスプレー缶を測定対象物の前を素早く動かすようにしてください。(例:左から右に移動する場合は、測定対象物の左側からスプレー噴射を開始し、右側に動かすようにしてください)
  • 検査目的でスキャンされる場合、測定物にはスプレーを噴射しすぎて、厚みを加えないようにしてください
  • 適切なマスクと安全メガネを着用してください

スプレーの使用方法

方法 1 - ターゲットの貼付前にスプレーをします。

  • 測定対象物にスプレーします。
  • ターゲットを置きたい箇所のパウダーをふき取ります。
  • ターゲットを貼付します。
  • 測定対象物をスキャンします。

方法 2 - ターゲットの貼付後にスプレーをします。

  • 測定対象物にターゲットを貼付します。
  • 各ターゲット上にマスキングテープバンドを置きます。
  • 測定対象物にスプレーします。
  • マスキングテープバンドを剥がします。
  • 測定対象物をスキャンします。

 

1 スプレー缶などの缶内に加圧されたものは空輸できないため、Creaformではパウダーを販売しておりませんのでご注意ください。